2016/03/14

スピリチュアル・カルテNo32「仕組まれたレッスン」

ケースファイル書くのも実に久しぶり…てか数年ぶり?
もともと一年位前に書きかけて、放置していたもの。
許可は頂いていたものの、
ブログの移転とかそのきっかけになった出来事とか、
あれやこれやあったので、モチベーション尽きてました。


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なんでも好き嫌いなく、どんなものも食べる人はいるが
偏食や好き嫌いのある人にとって、
何故その食べ物が嫌いなのか、受け入れられないのかを、
好き嫌いのない人に説明するのは難しい。

今でこそアレルギーの問題があるので、
理解を求めるのが困難と判断したときには、
「アレルギーで…」と一言説明すれば済むことも多いので、
嘘も方便ということで、そのように収めることもありかと。

かくいう私自身もかなりの偏食。
不愉快なことに相当な偏食だった父に似てしまった。
苺や西瓜、メロン、葡萄、桃、パイナップルなど、
ほとんどの果物が絶滅に近いほど嫌いだし、
同じ食材でも調理方法ひとつで食べれないものもある。

ただ、その食材が苦手だというのは、
本能的な反応というのがあることも否めないが。
(自分の体に良くないものを味覚が拒絶している)


して、食べ物の好き嫌いや苦手意識で言えば、
たまにその食材が原因で死亡(但し過去生)した結果、
どうにもその食材に拒絶反応を示してしまう、
という人もいたりする、時折のことだが。
前にもどこかで書いたことがあるかも知れないが、
毒キノコにあたって酷い腹痛と下痢で亡くなった経験があり、
今生では椎茸がどうにも嫌いでダメという人もいるし、
カードという食べ物が好物だったものの、
一気に食べ過ぎて死んでしまったが故に、
見るのも嫌いになり、食べるとアレルギー症状を起こす、
という人もいたりする。


話を戻すと、
その食材が嫌いである理由・・・
例えば、キノコ全般が嫌いな友人曰く、
こんなカビ臭いもの、臭くて食べれないという。
納豆が苦手な人、牡蠣やチーズなどのクセのあるもの、
羊肉がダメとか、雲丹や葱や辣韭はどうにも、とかとか・・・
臭いや舌触り、見た目や食感に至るまで、
受け付けない理由は人それぞれ。

私もかんぴょうはゴム紐みたいなものだと思うし
高野豆腐はスポンジを食べているようでイヤだ。
山芋や里芋、オクラ、メカブのヌメヌメは気持ち悪い。


嫌いな人同士では嫌いな理由がよく分かるが、
その食材が好物だったり、違和感なく食べれる人には、
その理由はなんとも理解しがたいものだったりする。

そして、その食材の匂い、存在などに対して、
嫌いな人というのは、過敏なほどに敏感なんである。

また、嫌いなもの、
おのが苦手なものに対して敏感に反応するセンス…嗅覚は、
時として、物質としての対象だけでなく、
視えざる対象をも察知する能力にも発揮されることがある。


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Y県 40代 Yさんのケース

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「説明が難しいんですけど、
ある特定の人たちが残した形跡といいましょうか、
その・・・彼らがいた気配というのか、
残り香のような・・・でも、実際の臭いではなくて、
・・・そう、つまり、彼らが去った後で、
後に残っているもの、その「何か」がどうにも耐えがたいんです」


Yさんに取って、「それ」が急に気になり始めたのは、
高校を卒業した後だという。

以来ずっと、この他人には説明しがたい生理的反応に悩み、
身内にもまったく理解してもらえないという状況において、
精神を疲弊させる年月を送られていた。


「それ」が本物の臭いだったなら・・・
不特定多数の人が「悪臭」と捉えるような、
多くの人の共感を得られる「臭い」であったなら、
原因ははっきりしているので、
こんなにも悩まされることはなかったろう。

「嗅覚が敏感なのね」と同情されることもあるだろうし、
マスクをするとか、気分転換に嗅ぐアロマを常備するとか、
対策も講じれるわけで。

けれども、Yさんが拒否反応を起こしているのは、
彼らが発する「臭い」といった、
誰しもが五感でキャッチ出来る、不快指数の元ではなく、

彼ら・・・がその空間に置き去りにした「モノ」なのだ。


ちなみに彼らたるある特定の人々とは誰か、というと、
そのものズバリの用語は言わず、「レゲエの人」
と言えば、判る人は判るかと。
実際、彼らがそのような境遇に置かれてしまった背景に
同情はしても、入浴をしない彼らの「臭い」に関しては
誰しもが歓迎せず、正直迷惑に思うことも多い。

ただ、Yさんの場合、異臭をまったく放たない、
単なる不審者というか浮○者っぽい人も含まれていて、
「悪臭」に対してのみ反応しているというわけではなかった。
けれども、逆にそのせいで、彼らのような人に対する
「差別意識」を自分は持っているのかと、
ずっと自分自身を責める気持ちをも抱えていた。



Yさんは確かに霊的に過敏な人の部類に入り、
話だけを聞いて判断するならば、
彼らが身にまとっている独特の「氣」の波動や
彼らが創り出したマイナスの「エレメンタル」をキャッチして、
それに対して反応しているのかと、単純に考えた。

困ったことに、路上生活をする彼らの人としての波動は低く、
ネガティブエレメンタルはおろか、たくさんの低級霊や
動物霊に憑りつかれている人も少なくない。
ある意味で邪気製造機みたいな人もいるのは事実なので。
(中には山下清みたいなピュアな人もいなくはないのだが・・・
それはしごく稀なこと)

なので、
その彼らが置き去りにするエレメンタルや動物霊たち、
その空間を「汚して」いった空気が耐えられないのかと、
そう考えるのが正解のような気がした。


ところが、

彼女の情報を読み取ってみると、意外な事実が視えてきた。

まず最初に、彼女の過去生の情報がビジュアルで・・・
北アメリカのどこかの牧場、雰囲気的には西部開拓史あたり?
大草原の小さな家とか、あんな感じの素朴な服装。
そこでさほど大きくはない農場をやっている若夫婦がいて、
奥さんのほうがYさんのようだった。
小さい子供、男の子と女の子が二人いて、
生活は決してラクではなく、なんとかギリギリやってる感じ。
決して数は多くはないが、牛もいて、馬もいて、
けどメインはあくまで麦?とか穀物の栽培のほう。

ある冬の日・・・農業のシーズンオフ?という時期なのかな。

シーズンには手伝いの人も雇ったりするみたいなんだけど、
家族しかいない閑散期に、一人の流れものがやってきた。

どこかに行く途中らしいけど、暗くなったし、
今日は冷えそうなので納屋でいいから泊めて欲しいとのこと。

旦那さんは断ったんだけど、気の毒に思った奥さん、
Yさんは旦那さんに内緒でこっそりと後を追いかけ、
馬屋の隅になら、見つからないように寝てもよいと・・・
ただしご主人に見つかったら怒られるから、
朝明るくなる前には出て行ってと伝えたんだよね。

その日はとても寒くて、その流れ者・・・は、
せっかくの好意を受けたはいいが、愚かにも考え足らず、
暖を取ろうとして、たき火をし、そのまま寝てしまった。

結果、火事になってしまったんだな。

そして火は母屋にも燃え移ってしまい、
子供たちが巻き込まうという悲劇が起きてしまった。



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さて・・・ここまで書いたなら、
この自分が行った他者への小さな親切が、
悲劇的な結末を招いてしまった
この過去生の出来事…が、トラウマとなって、
流れ者=素性の知れない浮○者への
不信感とか怒りとか、嫌悪感を招くきっかけとなり、

今生での、当時の自分を
大きな不幸のどん底に突き落とした人物を彷彿とさせ、
心の苦悩を思い起こさせるような類似の人々に反応している

のでは?・・・と、
そんな風に読み解いてしまう人もいるでしょう。

けれど、ことはそんなに簡単ではなく・・・
ちょっとひねられているというか、少し複雑なんですね。

実際、過去生で起きたこの事件は
さほど重要ではないというか、大きな意味を持ってません。

Yさんに、あるカルマのレッスンをさせるための、
エレメンタルの核にはなっているものの、
問題の核心ではないというのが真実。

後に説明するけど、
この過去生が組み込まれた情報の元たるエレメンタル・・・
彼女に、このような生理的反応を起こしているエレメンタルは、
この人生の情報だけでなく、ちょっと異質な、
彼女由来ではないものも飲み込んでいたのです。
合体していた、というべきかしら。


さて、実はYさんは別のいくつかの人生で、
とても頑固な人として生まれていて、
考え方や感じ方の違う人を受け入れず、
認めることができない人だったり。

つまり、他人の個性を認めないというか、
人と違う人もいるということを理解できないというか、
こうあるべきでこうでないといけない、
こうじゃないとおかしい、これ以外はありえない、

そんな感じで自分の意見や常識を押し付けるところがあって。

とにかく自分が理解できないこと(人)は認めない、
自分の物差しで測って、その基準に合わない人は排除、とか。

その考え方、性格で色々とやってきちゃってたわけです。
あっちゃこっちゃ方面で。

で、今生ではこの問題を何とか矯正しないといけないって、
そういう必要性がありまして・・・


この過去生のエレメンタルを核(吸引力)として、
誰か…何者かの意志が、とあるグループエレメンタルを
利用して、彼女にとってのカルマのレッスンになるような、
そういうのを創ってたんです。

ちなみにこのグループエレメンタルって、
浮○者の人たちに対して、排他的な考えを持った
少年たちが抱いた感情が軸になってました。

もちろん、それだけで創られたものでないのですが。

そして、このエレメンタルって、ブループリントとして
生まれる前にプログラムされたものというより、
Yさんが今生で生まれてから、創られたものでした。
たぶん、途中まで成長の過程を見守っていたけど、
やっぱ直りそうもない~ので追加投入されたレッスンみたい。

なので作為的だし、生きている人間が創ったものでなく、
彼女のガイドとかカルマのマスターとかが創ったもの。
これは触れること叶わず、外そうと思ってはだめです。


初めてでした。このようなケースは。
(というか、勉強になった)
こんな風に色んな素材をこねこねして創られているものなんだと。


そう、
これは彼女のカルマのレッスンとして、
必要な経験であり、与えられたギフトなんですね。


他人に理解してもらえないような悩みを持つこと。
自分でも何故そうなのか説明が出来ず、
身近な親や兄弟姉妹や友人にも、理解されない、
そんな問題や悩みがあるということを身をもって知ること。

自分自身が直面している苦悩や経験を通して、
彼女はかつての自分を克服しないといけないわけです。

他人には理解してもらえない悩みを持つ人がいるということ。
そのような悩みを抱えた人の立場や気持ちを知ること。

人それぞれに考え方や感じ方は違うということ。
自分が理解できる範囲のことがすべてではないということ。

それらを今の経験から知ることが出来たとき、

自分が理解できることしか認めず、
他人を理解しようとせず、理解できないことを否定して、
理解の範疇を超えた人々を迫害してきた
過去生の自分の誤ちを克服して、
他人への寛容と理解と真の意味での思いやりを
身に着けることができるようになるでしょう。

もう十分だと、
カルマのレッスンが判断したとき、
彼女の不可解な生理的現象は不要なものとなって、
いつの間にか彼女の中から消えていくことでしょう。

但し、それがいつの時期になるかなんて、そこは期待せず、
逆に一生この状態と付き合っていく心持がないと、でもあり。

何故なら、この不快で辛い状況を「失くす」ことばかりが、
彼女にとっての良き問題の解決法には成り得ないのですから。

重要なのは、
過去生の彼女が幾時代、いくつもの人生で培ってきた、
性格の悪いクセ、彼女の人生を歪ませ、
間違った選択をさせることになった不寛容な部分を
完全に直して、他人に対する理解力を養うことなので。

そこは慌てず、天に任せるというか、
流れるままに身を委ねるしかありません。

運命というのは本当に周到によく出来ているものです。


早い話が、Yさんにとって一番に考え、向き合い、
取り組まなければいけない重要課題…最優先課題は、
ぶっちゃけ、「得体の知れない何か」に対して反応している
生理的反応やその精神的負担と苦悩…ではなく、
こっちのカルマのレッスンのほう、だったりというわけなのでした。


でも、そういうのを上手く説明するのは難しい。
こんな風に文章にまとめて、それを読んでもらったほうがと
当人にも許可を頂いてケースファイルとして解説しましたけど、
何しろ。。。時間かかりすぎ(既に意味無し?)
まっこと、お待たせしてしまって申し訳ないですっっ汗

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